2006年12月

硫黄島からの手紙

「俺たち、墓穴掘ってんのかな……」
という、二宮君演じる西郷の台詞がとっても印象的でした。

実際に大勢の兵士たちが、硫黄島の穴の中で、ある者は火炎放射器で焼かれ、またある者は手榴弾や銃で自ら命を絶ち、死んでいったわけですから。

「捕虜になることもやむなし」とするアメリカ人に対し、「捕虜になることを恥じ」とする日本人。
つまりは生きて故郷に帰るためには、戦争に勝つしかないわけですが、それが不可能となりますと、あとはもう死ぬしかない。
そんなこんなで敗色が濃くなってからの日本の前線基地では、「アメリカ軍上陸」→「万歳突撃」→「玉砕」という展開が当たり前のようになっていました。

そうした中、日本本土を背にした硫黄島での戦いは、渡辺謙さん演じる栗林中将の采配のもと、地下にもぐっての死闘が繰り広げられたわけですが、
「5日で終わると言われたが36日間も持ちこたえた」
「硫黄島戦ではアメリカ軍の死傷者が日本軍のそれを上回った」
なんて数値的なことに感心する前に、現場の悲惨さをこの映画で多少なりとも感じて頂きたい。

大本営からも見捨てられ、援軍は来ない。
狭くて、暗くて、熱くて(場所によっては60度に達したとか)、不衛生で、食料も水もない中、本土攻撃を一日でも遅らせるためだけに戦い続けるなんてこと、とても不可能だと思うのですが、硫黄島の日本兵たちは、それを本当にやってのけた。

最後の5日間は本当に飲まず食わずで戦ったそうです。
そしてことごとく死んでいった。
今も硫黄島には1万3千余の遺骨が回収されずに残っているそうですが、戦後から61年が経過した今、この悲惨な事実に光を当てたのが日本人ではなく、アメリカ人だったというのは、何だか複雑です。

日本人は日本の歴史(特に昭和史)を知らなすぎる。
愛国心教育の前に、日本という国が日本人に何を強いてきたかを、きちんと学校で教えるべきだと思います。
と、いつになく力がこもってしまいましたが、映画が終わるとともに静かな感動が込み上げてくる傑作です。

是非、観て頂きたい!

ひろしまドリミネーション

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広島の中心部もこの時期ステキにライトアップされてます。
名付けて「ひろしまドリミネーション」。
全日空ホテル界隈がきれいですよ。

大ナポレオン展

ひろしま美術館で開催中の「大ナポレオン展」に行ってきました。
(土曜日のことです)

ナポレオンは相当なナルシストだったのか、はたまた権力者の性(サガ)なのか、彼を描いた絵画、彫像、メダル、宝石などが当時はたくさん作られたようです。
中でも有名なのが、ジャック・ルイ・ダヴィッドの「サン・ベルナール峠を越えるボナパルト」で、私も大好きなのですが、アントワーヌ・ジャン・グロの「第一執政ボナパルト」のナポレオンも男前でステキでした。

「サン・ベルナール峠を越えるボナパルト」は白馬に乗り、赤いマントを颯爽と翻しておりますが、実際は白馬ではなくラバに乗り、赤いマントではなく防寒着を着ていたのだとか。
それはひとまず置いておいても、デスマスクを見る限り、ナポレオンはかなりの美形です。

フランス革命の混乱期に登場し、わずか20年でヨーロッパのほとんどを統一した軍事の天才は、軍事のみならず、文化・政治面においても優れた手腕を見せてます。

フランス革命以前の権力者たちが所蔵していた財宝をルーブル宮殿に集め、美術館として一般公開したのもナポレオン。
そうそう、ルーブル美術館の建物に今も残る「N」の装飾はナポレオンのNなのだとか。
(ルーブルに行った時は全く気付かなかったけど)

宝石産業発展のために専門学校を創設したり、エジプト遠征時には学術調査団を同行させたりと、やることがとってもアカデミック。
加えて第一執政時代には、かの有名な「ナポレオン法典」に加え、憲法公布、会計検査院&県知事制度&レジオン・ド・ヌール勲章の創設、フランス銀行、警察署、税務署、5000に及ぶ教育施設の設立etc……。

これだけのことを一人でやってのけるとは。
維新の三傑を三人合わせてもかなわない。
川路さんも、江藤さんも真っ青ですな。
「そういえば、松陰先生もナポレオンのことが大好きだったっけ」
などとマニアックなことを考えつつ観てまわりました。

広島にお住まいの方にも、そうでない方にもおすすめ。
人間の可能性にふれる絶好の機会です。

3時間1本勝負

一難去ってまた一難ならぬ、一仕事終えてまた次の仕事というわけで、今日は某市で行う研修準備などしておりました。

3時間と長い上、お勤めの方々は仕事が終わった後の研修になるので、疲労と退屈で居眠り……なんてことにならないよう、色々と対策を講じております。

テーマはずばり販売促進。
小売業とかサービス業とかそういうくくりじゃなくて、「起業のための販売促進」ということなので、テクニックではなく考え方をメインにして進めるつもりです。

それにしても、起業かあ。
ちょっと憧れます。
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