2005年06月

桂VS黒田

明日から正社員に戻ります。
2時間ぐらい帰宅が遅くなる予定です。

「明治反骨中将一代記」という本を、たまたま覗いた古書店で買いました。
作者は観樹将軍こと三浦梧郎。
この本にちょっとおもしろい逸話が載っていたので、多少の脚色を加えつつ、ご紹介させて頂きますね。

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明治初年の正月三日。
黒田清隆が木戸さんのお屋敷に年賀の挨拶にやってきた。

黒田清隆と言えば、酔った勢いで妻を切り殺すほどの大酒乱。
最初は機嫌よく酒を酌み交わしていたものの、飲むほどにだんだんと眼が据わってきた。

「黒田さん、もう、よした方が…」
危険予知能力の高い木戸さんの言葉にも耳を貸さず、一人で浴びるほど酒を飲み、飲んだ果てに暴れだしたから、さあ大変。

徳利が飛ぶ、皿が割れる。
青ざめる書生たちや悲鳴をあげる女たちを別室に下がらせた木戸さんは、一人座敷に残って黒田さんを懸命になだめにかかった。
けれども狂人と化した黒田さんは、おとなしくなるどころか、眼を血走らせて木戸さんに襲い掛かった。

<万事休す!>
となったのは、黒田さんの方でした。

今は新政府の高官でも、かつては練兵館の塾頭だった桂さん、突進してくる黒田さんをガっと押さえるなり、ものの見事に投げつけた。

「どうだ、まいったか!」
巨漢の黒田さんに跨った木戸さんはいつになく楽しそう。

「ま、ま、まいった!」
両手で首を締められた黒田さんは、一気に酔いが覚めてしまった。
現実に戻った黒田さんが、真っ青になって、ぺこぺこ謝ると、涼しく笑った木戸さんは、すっと黒田さんの首から手を放し、駕籠に載せて送り返したのだという。

木戸さん、かっこいい!
このことによって、黒田さんが桂さんに頭が上がらなかったのは、言うまでもありません。

西南戦争と山県有朋

薩摩人
見よや東(あずま)の丈夫(ますらお)が
さげ佩(は)く太刀(たち)の
鋭(と)きか鈍きか

今日のNHK「その時歴史が動いた」は、「さらばサムライ-西南戦争田原坂の真実-」で紹介された和歌。
名前は出ませんでしたが、この和歌を読んだのは、鶴ヶ城・籠城戦を指揮した青年家老・山川大蔵こと山川浩。
西南戦争では長州の山田顕義率いる別働第二旅団の参謀として、「智恵山川」の名に恥じぬ颯爽とした戦いぶりを見せています。

それはそうと、今日の主役は西郷どんと山県さんだったのですね。
「山県有朋は最下級の武士で…」といった話題になると、いきなりほっかむり姿の写真が映るのは笑えましたが、何だかすごく良い感じに描かれていたような…。

手持ちの本によりますと、番組の中で感動的な使われ方をしていた山県さんの書状(城山にこもる西郷どんに送ったもの)は、山県さん自身が書いたものではなく、従軍記者(元幕臣・福地源一郎)が書いたものだそうですよ。

共に西南戦争で戦った三浦梧郎によりますと、山県さんはものすご~く注意深くて、極度に干渉してくるものだから、毛虫のように嫌われていたのだとか。

そうそう、その三浦さんが西南戦争中のおもしろい話を残しています。
陣中のつれづれに、誰かが蟹を捕まえてきて板の間に放し、爪にモグサを挟ませて火を付けるという遊びをしていたそうです。

蟹は爪が熱くなると、一生懸命、あっちこっちへ駆ける。
いよいよ熱くなると、爪をヤッと上げて、その拍子にぽろりと爪が落ちる。
それを皆で面白がって眺めていると、山県さんがやって来た。

「これは愉快だ」
とご機嫌で見物して行ったそうですが、その後、三浦さんが山県さんの所へ行ってみると、「一人で蟹をいじめて悦に入っている所だった」そうです。

「あの真面目な男が!」
とみんなで大笑いしたそうですが、何だかとっても山県さんらしいと思ってしまったのは、私だけかしら。

サンプル

昨年&一昨年に続いて大社町の仕事を頂いたので、今年こそ日御岬に建っているという前原一誠の歌碑を観たい!
とたわいない目標を立てていることは、ここだけの秘密です。

先週の「その時歴史が動いた」は「さらばサムライ~西郷隆盛 徴兵制の決断~」でしたね。
それを見ながら、もしも高杉晋作が生きていたら徴兵制にも版籍奉還にも反対したかも知れないと、ふと思ってしまいました。

民衆パワーを世に知らしめたのは他ならぬ晋作が作った奇兵隊なのですが、彼自身は自分が「毛利家恩古の臣」であることを何よりも誇りにしていたわけで、武士の世を終わりにしたいなんて、これっぽっちも思っていなかったはず。

ついでに言えば、彼は前原一誠と仲良しですから、萩の乱に荷担して、「動けば雷電のごとく、発すれば風雨のごとし」とばかりに新政府を転覆させたりして。

そんな妄想はまあ良いとして、「漢詩集のサンプル」をアップしたのでご紹介させて頂きます。
「もっと凝ったデザインにならないの?」
という声が聞えてきそうですが、文庫本なのでシンプルな方が良いかなとも思うのですが…。

ご意見などございましたら、お気軽にメールして下さいね。
ご希望があれば時間のある時に何パターンか作ってみますよ。
ちなみに私の希望は、
「宮藤さまにおねだりして表紙以外にも何点かイラストを描いて頂きたい!」
です。
(宮藤さま、お願いします!)

進捗状況

「高杉晋作漢詩集プロジェクト」の進捗状況をお知らせします。

漢詩データベースがあらかた完成したので、本のレイアウトを検討中です。
AdobeのIndesignとかQuarkXPressとか専用のソフトがあるとと良いのでしょうが、継続的に使用する予定がないので、今回もイラストレーターを使おうと思います。
枠で囲ってみたりもしてみたのですが、やっぱりSimple is best.かな。

300近くある漢詩の中から最終的に50篇を選ぶわけですが、好きな作品がたくさんあるので困ってます。
レイアウトが狂ってしまうので長い作品は避けるつもりですが、晋作が最後に詠んだと思われる長歌は載せるつもりです。

リクエストの多い作品はできるだけ採用していく方針ですので、お気軽にメールして下さいね。

新掲示板

<新掲示板>

掲示板をチェンジしました。
これまで使っていたものはフリーのレンタル掲示板だったのですが、ある日を境に広告が表示されるようになりまして、気にはなっていたんです。

気にしつつも、そのまま使っていました所、ある日突然、表示されなくなるというトラブルが。
トラブルはすぐに回復したのですが、一度こういうことが起こると何だかいやな感じですよね。
ということで、思い切って変えてみました。
新掲示板は広告が出ないし、ログがダウンロードできるみたいなので、ちょっと良い感じです。

<風雲の刻102>

休日しか書く時間がないので仕方がないのですが、何と言っても遅筆なもので、土日が丸々つぶれるのには困ってしまいます(; ;)

でも、今年中には完結させたい!
そのためには書き続けないとね。

もちろん、いやいや書いているわけではありませんよ。
幕末小説を書くことは私にとってはタイムトリップ♪
好きな人物を自由に動かせるのは楽しいし、幕末のお勉強にもなります。
でも、せっかくの休日にパソコンに向かっているのはいかにも暗い。
ほどほどにしないとね。

さてさて102話に到達してしまった超長編小説。
いったいいつまで続くのやら。
最後までタイムリーで読み続けて下さった方には、何かお礼がしたいなあ。
でも、誰が読んで下さっているのかがわからない(>_<)
まだまだ完結までには時間があるので、何ができるか考えてみます。

毎回、投票下さっている方に心からお礼申し上げます。
ポイントが増えて何があるということもないのですが、リアクションがあるというのはとても嬉しい♪
おもしろいと思って下さった時だけでOKですから、これからもよろしくお願いします。
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